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車いすを操作するのが初めての人でも、直感的に扱いやすい、難しい説明がいらないものにしたかったんですよね。

飯沼:

COLORS を開発するうえで、機能面においては操作する介助者のストレスを軽減することに注力したので、ローテクにこだわったというところもあるんです。

田尻:

車いすを操作するのが初めての人でも、直感的に扱いやすい、難しい説明がいらないものにしたかったんですよね。

関:

電気のモーターを付ければ左右独立で動くので、カーブした道でも操作しやすいし、片流れしないと提案しましたよね。でも飯沼さんから、「利用者さんが常にバッテリーをフルにしておくことができると思いますか?」「バッテリーが充電されているかパッと見てわかりますか?」と言われて。確かに、自分の父親やそのくらいの年齢の方は、わからないかもしれないなと。

田尻:

前輪をパッと楽に浮かせることができるのもいいですよね。操作を体験したとある記者さんが、“魔法の車いす”と表現していました。

関:

大きなおじいさんが乗っていても、小柄なおばあさんが操作できますから。

飯沼:

利用者さんに「これは便利!」と言ってもらえるものでなかったら、開発する意味がないと思っています。市場に出て人に使ってもらって、「この車いすのおかげで家族で楽しく出掛けることができました」とか、そういった声を聞けたときがゴールだと思っているので、これからが本番だとドキドキしています。

あとはやっぱり、一発屋で終わらず、継続的に提供していきたいですね。

田尻:

自社だけで取り組むという時代ではないですから、これからも異業種のプロフェッショナルとチームを組んで、利用者さんのニーズに応えていきたいですね。

(2022年9月6日収録)

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